たまには映画の話など2

英語講師である私濱田が個人的に気に入っている映画をご紹介します。

 
今回の映画は「グリーンブック」。

 
 黒人の天才ピアニスト・シャーリーと粗野だけど情に厚い白人運転手・トニーが、最初は反発し合うものの、旅を通じて互いを理解し、固い友情を築いていく、という実話を元にした物語です。

 
 60年代アメリカ南部の厳しい人種差別がリアルに描かれつつも、重苦しくなりすぎず、ユーモアと温かさが織り交ぜられていて、観た後に希望を感じられます。
イタリア系で教養もあまりないトニーが奥さん宛に書く手紙で、dear(親愛なる)と書くべきところをdeer(鹿)とスペルミスしてしまったり、クスッと笑えます。

 
 ジャズやクラシック音楽が随所に流れ、映画の雰囲気を一層引き立てます。ドクター・シャーリーのピアノ演奏シーンは特に印象的です。

 
人種や文化の違いを超えた友情の大切さを伝える、心温まる名作だと思います。

 
ちなみにタイトルとなっている「グリーンブック」とは、当時実際に使われていた、黒人だけが宿泊できるホテルなどが書かれた本のタイトルです。

 
肌の色のせいでバスに乗れなかったりホテルに泊まれなかったり。そんな時代が本当にあったんです。

 
差別とは何でしょう?
「彼は○○人だよ」という時、それは彼の国籍を指しますか?それとも話す言語?流れている血?育った国?
この国際化の時代、○○人、と枠でくくってしまうのは難しいかもしれませんね。

 
濱田

 
画像出典:© 2018 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved. 配給:ギャガ
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