試行錯誤の数学

はじめまして、BE個別指導学習塾理数科担当の福原です。

 

今日は数学の問題が解けない時などによく口にする、

「どうして数学って勉強するの?」

「何をするときに数学って必要なの?」

といった誰もが一度は遭遇したことのありそうな疑問について、少し考えてみようと思います。

 

まず、真っ先に必要な場面で思い浮かぶのはお金のやりとりといった生活するうえで欠かせないような計算力でしょうか。日々の買い物や、損得勘定などにおいても、四則演算・割合計算はかかせないように思います。また、公式というルールに則って計算をするという感覚も、ルールを守る社会性の基盤になると捉えることもできます。もちろん、将来的に理系の分野に進んで専門的な学習がしたくて数学の勉強に励んでいるという方もいると思います。対照的に、まだ自分の将来のイメージがはっきりとしていない人にとっては、人生の選択肢を広げるため、というのも立派な学習理由になると思います。

 

「じゃあ、小学校・中学校の四則演算ができればいいんじゃない?」

「将来、文系に進むので使わないです!」

と続けられてしまうわけですね…使わないことを、わからない理由にしてはだめですよ!笑

 

では、数学の本質とは…それは課題に対してどう解くか、取り組むのか、というのを論理的な思考で考え、解決するトレーニングなのではないかと僕は思います。数学で取り組む問題の解法には、近道や遠回りこそありますが、基本的には一つだけではないです。その中で、自分で考えた解法について理由をつけて記述し、相手に正確に伝える。その試行錯誤のプロセスを鍛えられることこそが重要であると考えます。

 

例えば、今まで解き方がわからず、諦めて空白にしてしまった数学の問題(壁)が、この先の人生に訪れる壁だったら…何もせず、諦めるに諦めきれないこともきっとあるはずです。そんなとき、『空白』になんてせず、ぜひとも色々な観点から挑戦して壁を乗り越えていけるような子供たちになってほしいです。

 

 

福原